情報の種類 | 内容 |
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法人情報 | 学校法人 綾羽育英会 〒525-0025 滋賀県草津市西渋川一丁目18番1号 理事長 河本 英典 |
研修事業 | 綾羽高等学校 〒525-0025 滋賀県草津市西渋川一丁目18番1号 学校長 佐々 康浩 |
理念 | 開講の目的:今後益々多様化する介護ニーズに対応し、高齢者や障がいをもつ方々が、それぞれの環境や価値観の中で築き上げてきた、その人らしい生活を自分らしく生きていただけるよう、支援できる人材を育成するため |
取得資格 | 介護福祉士国家試験受験資格 介護職員初任者研修課程 |
取得対象者 | 綾羽高等学校 福祉科 2年生対象 |
カリキュラム | ※1(カリキュラム日程表をご参照ください) |
実績情報 | 2013年:29名、2014年:22名、2015年:14名、2016年:29名、2017年:22名、2018年:22名、2019年:25名 |
受講者へのメッセージ | 介護職員初任者研修課程は、従来の訪問介護員(ホームヘルパー)と呼ばれる資格になります。高齢者や障がい者のある方と関わり、入浴、排泄、着替えなどの
「身体介護サービス」、掃除、洗濯、食事のしたく、買い物代行などの「家事援助サービス」、通院などのための乗車・降車の介助などが、行える資格です。 人と関わることが好きな方や責任感が強く、誰かのお手伝いをしたい!!という方をお待ちしております! |
研修日時 | 科目番号 教科番号・教科名 |
講師名 | |
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月日 | 時間 | ||
1学期 | 1時間 | 開校式 | ― |
1学期 | 2時間 4時間 |
1 職務の理解 (1)多様なサービスの理解 (2)介護職の仕事内容や働く現場の理解 |
本校教員 |
1学期 | 3時間 4時間 2時間 |
2 介護における尊厳の保持・自立支援 (1)人権と尊厳を支える介護 (2)自立に向けた介護 (3)人権に関する基礎知識 |
本校教員 |
1学期 | 1時間 2時間 2時間 1時間 |
3 介護の基本 (1)介護職の役割、専門性と多職種との連携 (2)介護職の職業理念 (3)介護における安全の確保とリスクマネジメント (4)介護職の安全 |
(1・2)本校教員 (3・4)看護師 |
1学期 | 3時間 3時間 3時間 |
4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 (1)介護保険制度 (2)医療との連携とリハビリテーション (3)障害者総合支援制度およびその他制度 |
(1・3)本校教員 (2)理学療法士 (2)看護師 |
1学期 | 3時間 3時間 |
5 介護におけるコミュニケーション技術 (1)介護におけるコミュニケーション (2)介護におけるチームのコミュニケーション |
本校教員 |
1学期 | 4時間 2時間 |
6 老化の理解 (1)老化に伴うこころとからだの変化と日常 (2)高齢者と健康 |
本校教員 |
1学期 | 1時間 2時間 2時間 1時間 |
7 認知症の理解 (1)認知症を取り巻く状況 (2)医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理 (3)認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活 (4)家族への支援 |
本校教員 |
1学期 | 1時間 1時間 1時間 |
8 障害の理解 (1)障害の基礎的理解 (2)障害の医学的側面、生活障害、心理・行動の特徴、かかわり支援 等の基礎的知識 (3)家族の理解、かかわり支援の理解 |
本校教員 |
1学期 | 5時間 5時間 5時間 |
9 こころとからだのしくみと生活支援技術 【Ⅰ基本知識の学習】 (1)介護の基本的な考え方 (2)介護に関するこころのしくみの基本的理解 (3)介護に関するからだのしくみの基本的理解 |
本校教員 |
1学期 2学期 |
5時間 5時間 6時間 6時間 6時間 6時間 6時間 6時間 6時間 |
【Ⅱ生活支援技術の学習】 (4)生活と家事 (5)快適な居住環境整備と介護 (6)整容に関連したこころとからだのしくみ (7)移動・移乗に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (8)食事に関連したこころとからだのしくみ (9)入浴、清潔保持に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (10)排泄に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (11)睡眠に関したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 (12)死にゆく人に関したこころとからだのしくみと終末期介護 |
本校教員 |
2学期 | 5時間 5時間 |
【Ⅲ生活支援技術演習】 (14)介護過程の基礎的理解 (15)総合生活支援技術演習 |
本校教員 |
2学期 | 2時間 2時間 |
10 振り返り (1)振り返り (2)就業への備えと研修修了後における継続的な研修 |
本校教員 |
計130時間 | 時間数内訳 | ||
3学期 | 1時間 | 11 修了評価 修了評価筆記試験 修了判定会議 試験結果集計・採点・合否発表 |
本校教員 |
3学期 | 修了式 | ― |
科目・教科 | 研修時間 | 到達目標・講義の内容・演習の実施方法 実習実施内容・通信学習課題の概要等 |
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通学 | 通信 | 実習 | 計 | ||
1 職務の理解 (6時間) |
6 | 6 | 【到達目標】 高齢者や障がいがある人などの介護を必要とする人が人間の尊厳を保ちながら、自立した生活を維持していくためには、保健・医療・福祉その他の関連する専門 職や家族、地域が一つのチームとなって連携し、これらのチームを支援することが必要であることを理解できる。 |
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(1)多様なサービスの理解 | 2 | 2 | 【講義内容】
事例を元に、KJ法を活用しながらどのような専門職がどのようなサービスを展開していくかを考えさせる。 |
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(2)介護職の仕事内容や働く現場の理解 | 4 | 4 | 【講義内容】
居住している利用者に対し、福祉サービスにはどのようなものがあり、どのような福祉サービスが必要であるか、グループワークをさせる |
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2 介護における尊厳の保持・自立支援 (9時間) |
9 | 9 | 【到達目標】 介護職が、利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し、自立支援、介護予防という介護・福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点およびやってはいけない行動例を理解できる |
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(1)人権と尊厳を支える介護 | 3 | 3 | 【講義内容】 (1)人間と尊厳の保持
(3)QOL:①QOLの考え ②生活の質 (4)ノーマライゼーション:ノーマライゼーションの考え方 (5)虐待防止:身体拘束禁止
・事例検討 ・高齢者施設を振り返り、人権の尊重が成されていると感じた点や人権の尊重が成されていないと感じた点をまとめさせ、グループディスカッションを行う |
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(2)自立に向けた介護 | 4 | 4 | 【講義内容】 (1)自立支援
介護予防の考え方 【演習内容】 ・事例検討 |
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(3)人権に関する基礎知識 | 2 | 2 | 【講義内容】 (1)人権に関する基礎知識
・ワークシート |
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3 介護の基本 (6時間) |
6 | 6 | 【到達目標】 ・介護職に求められる専門性と職業倫理の必要性に気づき、職務におけるリスクとその対応策のうち重要なものを理解している ・介護を必要としている人の個別性を理解し、その人の生活を支えるという視点から支援を捉える事ができる |
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(1)介護職の役割、専門性と多職種との連携 | 1 | 1 | 【講義内容】 (1)介護環境の特徴の理解
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(2)介護職の職業倫理 | 2 | 2 | 【講義内容】 (1)職業倫理
・介護職としての責任や倫理についてまとめさせ、グループディスカッションを行う |
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(3)介護における安全の確保とリスクマネジメント | 2 | 2 | 【講義内容】 (1)介護における安全の確保
1:施設内感染対策の立案 2:入所者の感染症の既往の把握 3:感染症発生時の対応と報告など、利用者の感染症の発生や拡大を防ぐだけではなく、介護者の心身の安全を守るためにも必要不可欠な知識である 【演習内容】 施設実習先や自ら生活していく中で、ヒヤリ・ハットだと感じたことを発表させ、解決策を考えさせる |
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(4)介護職の安全 | 1 | 1 | 【講義内容】 (1)介護職の心身の健康管理
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4 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 (9時間) |
9 | 9 | 【到達目標】 介護保険制度や障がい者総合支援制度を担う一員として最低限知っておくべき制度の目的、サービス利用の流れ、各専門職の役割・責務について、その概要のポイントを列挙できる。 |
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(1)介護保険制度 | 3 | 3 | 【講義内容】 (1)介護保険制度創設の背景および目的、動向
各自が居住する市町村の介護保険料や介護保険の事業所及び施設について調べ、整理する |
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(2)医療との連携とリハビリテーション | 3 | 3 | 【講義内容】
事例を基に介護職と看護職の連携の在り方、方法についてグループで討論する |
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(3)障害者総合支援制度およびその制度 | 3 | 3 | 【講義内容】 (1)障害者福祉制度の理念
介護給付・訓練等給付の申請から支給決定まで (3)個人の権利を守る制度の概要
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5 介護におけるコミュニケーション技術 (6時間) |
6 | 6 | 【到達目標】 高齢者や障がい者のコミュニケーション能力は一人ひとり異なることと、その違いを認識してコミュニケーションを取ることが専門職に求められていることを認 識し、初任者として最低限の取るべき(取るべきでない)行動例を理解できる |
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(1)介護におけるコミュニケーション | 3 | 3 | 【講義内容】 (1)介護におけるコミュニケーションの意義、目的、役割
2人1組やグループワークにわかれて、場面設定や事例をもとにロールプレイや討論を行う |
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(2)介護におけるチームのコミュニケーション | 3 | 3 | 【講義内容】 (1)記録における情報の共有化
事例をもとに適切な記録の方法について演習を行う |
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6 老化の理解 (6時間) |
6 | 6 | 【到達目標】 加齢・老化に伴う心身の変化や疾病について、生理的な側面から理解することの重要性に気づき、自らが継続的に学習すべき事項を理解できる |
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(1)老化に伴うこころとからだの変化と日常 | 4 | 4 | 【講義内容】 (1)老年期の発達と老化に伴う心身の変化の特徴
人物の絵に、高齢者の身体特徴を書き込みながら理解を深め、かかりやすい病気の傾向やケアの方法を理解する |
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(2)高齢者と健康 | 2 | 2 | 【講義内容】 (1)高齢者の疾病と生活上の留意点
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7 認知症の理解 (6時間) |
6 | 6 | 【到達目標】 介護において認知症を理解することの必要性に気づき、認知症の利用者を介護する時の判断基準となる原則を理解できる |
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(1)認知症を取り巻く状況 | 1 | 1 | 【講義内容】 (1)認知症ケアの理念
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(2)医学的側面から見た認知症の基礎と健康管理 | 2 | 2 | 【講義内容】 ・認知症の概念 ・認知症の原因疾患とその病態、原因 ・疾患別ケアのポイント ・健康管理
認知症と類似症状(せん妄、うつ病)の違いについてまとめさせる |
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(3)認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活 | 2 | 2 | 【講義内容】 (1)認知症の人の生活障がい、心理・行動の特徴
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(4)家族への支援 | 1 | 1 | 【講義内容】
認知症の方を介護する家族への関わり方について、グループで討論する |
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8 障害の理解 (3時間) |
3 | 3 | 【到達目標】 障がいの概念とICF、障がい者福祉の基本的考え方について理解し、介護における基本的な考え方について理解できる |
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(1)障害の基礎的理解 | 1 | 1 | 【講義内容】 (1)障がいの概念とICF
「障がい者」とは何か、「障がい者の自立」という視点から自分の考えをまとめる |
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(2)障害の医学的側面、生活障害、 心理・行動の特徴、 かかわり支援等の基礎的知識 |
1 | 1 | 【講義内容】 (1)身体障害
障害を受容していく過程で必要な支援についてグループで討論する |
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(3)家族の心理、かかわり支援の理解 | 1 | 1 | 【講義内容】 家族への支援
事例を用いて、家族の心理状況を読みとる |
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9 こころとからだのしくみと生活支援技術 (75時間) |
75 | 75 | 【到達目標】 ・介護技術の根拠となる人体の構造や機能に関する知識を習得し、安全な介護サービスの提供方法等を理解し基礎的な一部または全介助等の介護が実施できる ・尊厳を保持し、その人の自立および自律を尊重し、持てる力を発揮してもらいながら、その人の在宅・地域等での生活を支える介護技術や知識を習得する |
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【Ⅰ基本知識の学習(15時間)】 | 15 | 15 | |||
(1)介護の基本的な考え方 | 5 | 5 | 【講義内容】
様々な介護場面において、留意点を考えまとめさせる |
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(2)介護に関するこころのしくみの基本的理解 | 5 | 5 | 【講義内容】
加齢に伴う社会面・身体面の変化について各自整理させる |
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(3)介護に関するからだのしくみの基礎的理解 | 5 | 5 | 【講義内容】
転倒の可能性や施設・在宅での危険性を考える |
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【Ⅱ生活支援技術の学習(50時間)】 | 50 | 50 | |||
(4)生活と家事 | 5 | 5 | 【講義内容】 家事と生活の理解、家事援助に関する基礎的知識と生活支援
事例検討 |
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(5)快適な居住環境整備と介護 | 5 | 5 | 【講義内容】 快適な居住環境に関する基礎知識、高齢者・障がい者特有の居住環境整備と福祉用具に関する留意点と支援方法
事例検討 居宅で高齢者・障がい者が生活する上で、必要と考える住宅改修をまとめさせる |
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(6)整容に関連したこころとからだの しくみと自立に向けた介護 |
6 | 6 | 【講義内容】 整容に関する基礎知識、整容の支援技術
前開きパジャマ・トレーナー・ゆかたの着脱介助を2人ペアで実践する |
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(7)移動・移乗に関連したこころとからだの しくみと自立に向けた介護 |
6 | 6 | 【講義内容】 ・移動・移乗に関する基礎知識・さまざまな移動・移乗に関する用具とその活用方法・利用者、介助者にとって負担の少ない移動・移乗を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法 ・移動と社会参加の留意点と支援
※2人ペアとなり、利用者役と介助者役の双方実施 ・体位交換 → シーツ交換、褥瘡予防 ・車いすの操作(介助方法) ・全面介助:車いす → ベッド移乗、洋式トイレ移乗 ・外部での移動練習(杖、歩行器、車いすでの介助) |
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(8)食事に関連したこころとからだの しくみと自立に向けた介護 |
6 | 6 | 【講義内容】 ・食事に関する基礎知識 ・食事環境の整備、食事に関連した用具、食器の活用方法と食事形態とからだのしくみ ・楽しい食事を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法 ・食事と社会参加の留意点と支援
※2人ペアとなり、利用者役と介助者役の双方実施 ・嚥下体験(嚥下機能を感じる体験) ・食品形態別による体験 ・とろみを利用した水分摂取 ・食事介助の実際(寝ている人・車いす・椅子への介助) |
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(9)入浴、清潔保持に関連したこころと からだのしくみと自立に向けた介護 |
6 | 6 | 【講義内容】 ・入浴、清潔保持に関連した基礎知識 ・さまざまな入浴用具と整容用具の活用方法 ・楽しい入浴を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法
・機械浴を使用し、洗髪、洗身を行う ・機械浴を使用し、機械浴の介助方法 ・手浴、足浴の介助方法 ・顔の清潔の保持 |
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(10)排泄に関連したこころとからだの しくみと自立に向けた介護 |
6 | 6 | 【講義内容】 ・排泄に関する基礎知識、さまざまな排泄環境整備と排泄用具の活用方法 ・爽快な排泄を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法
・車いすからトイレへの移乗及び介助 ・ポータブルトイレへの移乗及び介助 ・ベッド上での差し込み尿器、便器の介助 ・ベッド上でのおむつ交換の介助 |
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(11)睡眠に関したこころとからだの しくみと自立に向けた介護 |
5 | 5 | 【講義内容】 ・睡眠に関する基礎知識、さまざまな睡眠環境と用具の活用方法 ・快い睡眠を阻害するこころとからだの要因の理解と支援方法
・安楽な体位の体験 ・ビーズクッション等を活用した安楽な体位の確保 ・安眠を促すマッサージ方法 |
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(12)死にゆく人に関したこころと からだのしくみと終末期 |
5 | 5 | 【講義内容】 ・終末期に関する基礎知識とこころとからだのしくみ ・生から死への過程 ・「死」に向き合うこころの理解 ・苦痛の少ない死への援助
死に対するイメージや「延命治療」や「尊厳死」について、デイベートを行う |
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【Ⅲ生活支援技術演習(10時間)】 | 10 | 10 | |||
(14)介護過程の基礎的理解 | 5 | 5 | 【講義内容】
・事例をもとに、ケアプランを作成する |
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(15)総合生活支援技術演習 | 5 | 5 | 【講義内容】 (事例による展開) 生活の各場面での介護については、ある状態像の利用者を想定し、一連の生活支援を提供する流れの理解と技術の習得、利用者の心身の状況にあわせた介護を提供する視点の習得を目指す
事例をもちいて、必要な支援方法を検討する 【実技内容】 事例に基づき、実技問題を提示し5分以内での介護技術を展開させる |
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10 振り返り (4時間) |
4 | 4 | 【到達目標】 研修全体を振り返り、本研修を通じて学んだことについて再確認を行うとともに、就業後も継続して学習・研鑽する姿勢を形成、学習課題の認識をはかる |
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(1)振り返り | 2 | 2 | 【講義内容】
「介護職像」をまとめた上で、発表させ周りの意見を聞く |
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(2)就業への備えと研修修了後における 継続的な研修 |
2 | 2 |
研修終了後の継続的な研修の内容や方法について、各自考えをまとめる。 |
の中から、総合的に出題する。
100点問題中、70点以上を合格とする。 ただし、科目1 から 科目10 までの○・×問題において、0点科目がないこととする。
解答し、試験後1週間以内に補講を実施し、類似した試験で行う。
2回目以降での不合格者に対し、これを繰り返し行い、指定期間までに70点以上取得させる。
※補講料及び再考査料は、徴収しないこととする。